「RDF:概念および抽象構文」読了

RDF(Resource Description Framework): 概念および抽象構文を読んだ.

RDF:概念および抽象構文の簡単なまとめ

  • RDFの設計目標
    • シンプルなデータ・モデルを持つこと
    • 形式意味論と証明可能な推論を持つこと
    • 拡張可能なURIベースの語彙の使用
    • XMLベースの構文の使用
    • XMLスキーマ・データ型の使用のサポート
    • 誰でもがあらゆる資源に関するステートメントを作成可能にすること
  • RDFの概念
    • グラフ・データ・モデル
      • 主語-述語-目的語のトリプルで表現.各トリプルはグラフ(ノード-アーク-ノードのリンク)で表現.
    • URIベースの語彙
    • 空白ノード
      • 空白ノードは固有の名前を持たないユニークなノード.
    • データ型
    • リテラル
    • XMLシリアル化構文
    • シンプルな事実の表現
    • 含意
      • RDF上での推論に関する概念.
      • 詳しくはRDF Semanticsを参照
  • RDFの抽象構文
    • RDFトリプル
      • 主語(URI参照 or 空白ノード)
      • 述語(URI参照)
      • 目的語(URI参照 or リテラル or 空白ノード)
      • URI参照,リテラル,空白ノードの集合は互いに素である.
    • RDFグラフ
      • RDFトリプルの集合
      • RDFグラフのノードの集合=グラフのトリプルの主語と目的語の集合
    • RDFグラフの同等性
      • 2つのグラフGとG'が等しいとは,2つのグラフのノード間に全単射Mが存在すること.
        1. Mは空白ノードを空白ノードにマッピングする
        2. グラフGの任意のリテラルlitに対して,M(lit)=lit
        3. グラフGの任意のURI参照uriに対して,M(uri)=uri
        4. トリプル(s, p, o)がGの要素ならば,かつそのときに限り,トリプル(M(s), p, M(o))はG'の要素